第16話

昔、スダナ(善財)という童子があった。

この童子もまた、ただひたすらに道を求め、さとりを願う者であった。

海で魚をとる漁師を訪れては、海の不思議から得た教えを聞いた。

人の病を診る医師からは、人に対する心は慈悲でなければならないことを学んだ。

また、財産を多く持つ長者に会っては、

あらゆるものはみなそれなりの価値
をそなえているということを聞いた。

このように童子は、心さえあれば、目の見るところ、耳の聞くところ、

みなことごとく教えであることを知った。


香をたく道にも仏の教えがあり、華を飾る道にもさとりのことばがあった。

ある日、林の中で休んでいたときに、

彼は朽ちた木から一本の若木が生えているのを見て生命の無常を教わった。

昼の太陽の輝き、夜の星のまたたき、

これらのものも善財童子のさとりを求める心を教えの雨でうるおした。

童子はいたるところで道を問い、いたるところでことばを聞き、

いたるところでさとりの姿を見つけた。



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参考資料 仏教聖典

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