第二話

例えば、蛇とワニと鳥と犬と狐と猿と、その習性を別にする

六種の生きものを捕らえて強い縄で縛り、その縄を結び合わせて放つとする。

このとき、この六種の生きものは、それぞれの習性に従って、おのおのその住みかに帰ろうとする。

蛇は塚に、ワニは水に、鳥は空に、犬は村に、狐は野に、猿は森に。

このためにお互いに争い、力のまさったものの方へ、引きずられてゆく

ちょうどこのたとえのように、人びとは目に見たもの、耳に聞いた声、

鼻にかいだ香り、舌に味わった味、身に触れた感じ、

及び、意に思ったもののために引きずられ、


その中の誘惑のもっとも強いものの方に引きずられてその支配を受ける

またもし、この六種の生きものを、それぞれ縄で縛り、

それを丈夫な大きな柱に縛りつけておくとする。

はじめの間は、生きものたちはそれぞれの住みかに帰ろうとするが、

ついには力尽き、その柱のかたわらに疲れて横たわる

これと同じように、もし、人がその心を修め、

その心を鍛練しておけば、他の五欲に引かれることはない。


もし心が制御されているならば、

人びとは、現在においても未来においても幸福を得るであろう。



1話から31話の話の中で善いと思ったお話は印刷して下さい。
出かける際には鞄に入れるなどして、明日への向上心、日常の『心の支え、糧』としてお持ち下さい。

(第三話)

参考資料 仏教聖典

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