第20話

世尊の弟子シュローナは富豪の家に生まれ、生まれつき体が弱かった。

世尊にめぐり会ってその弟子となり、足の裏から血をだすほど痛々しい努力を続け、

道を修めたけれども、なおさとりを得ることができなかった。

世尊はシェローナを哀れんで言われた。

「シェローナよ、おまえは家にいたとき、琴を学んだことがあるであろう。

糸は張ること急であっても、また緩くても、よい音はでない。

緩急よろしきを得て、はじめてよい音を出すものである。

さとりを得る道もこれと同じく、怠れば道を得られず、

またあまり張りつめて努力しても、決して道は得られない。


だから、人はその努力についても、よくその程度を考えなければならない。」

この教えを受けて、シェロー−ナはよく会得し、やがてさとりを得ることができた。



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参考資料 仏教聖典

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