第22話

同じく道を修めても、さきにさとる者もあれば、後にさとる者もある。

だから、他人が道を得たのを見て、

自分がまだ道を得ていないことを悲しむには及ばない

眼を開けば、どこにでも教えはある。

同様に、さとりへの機縁も、どこにでもあらわれている。

香をたいて香気の流れたときに、その香気の、

あるのでもなく、ないのでもなく、行くのでもなく、良いのでもなく、悪いのでもなく、

来るのでもないさまを知って、さとりに入った人もある。

道を歩いて足に棘を立て、疼きの中から、疼きを覚えるのは、

もともと定まった心があるのではなく、

縁に触れていろいろの心となるのであって、

一つの心も、乱せば醜い煩悩となり、おさめれば

美しいさとり
となることを知って、さとりに入った人もある。

心を平らにせよ。心が平らになれば、世界の

大地もみなことごとく平らになる。」という教えを聞いて、

この世の差別は心の見方によるもので

あると考えて、さとりに入った人もある。

まことにさとりの縁には限りがない。



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参考資料 仏教聖典

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